【2024年最新版】おすすめ動画生成AIまとめ

「Stable Diffusion」と「Midjourney」どちらがおすすめ?できることの違いや料金を徹底比較【生成画像の比較】

皆さんは画像生成AIツールを使用したことがありますでしょうか?画像生成AIツールを使えば、様々な画像やイラストを生成することができ、今では個人の趣味だけでなく仕事にも活用されています。

現在、多くの画像生成AIツールが登場しているので、自分にとってどのツールを使用するべきか理解することはとても大切です。

今回は、画像生成AIツールの中でも特に人気で使いやすい「Stable Diffusion」「Midjourney」について、様々な観点で比較しながら解説します。

この記事について

【2023年10月】2つの画像生成AIサービスの最新動向

初めに、「Stable Diffusion」と「Midjourney」の最新動向についてチェックしましょう。

Stable Diffusionの最新動向

2023年7月27日にStable Diffusionの開発元であるStability AI社より、「Stable Diffusion XL 1.0(SDXL 1.0)」がリリースされました。

これまでとの違いは、BaseモデルとRefinerモデルの2段階の画像処理が導入され、より高品質で鮮明な画像が生成されやすくなったことです。

SDXLを使用する際は、以下のメリット・デメリットがあります。

SDXLを使用するメリット

  • 高品質で鮮明な画像を生成しやすい
  • シンプルなプロンプトで画像生成しやすい
  • 幅広いスタイルの画像を生成しやすい
  • 手やテキストなどが自然に生成されやすい

SDXLを使用するデメリット

  • GPUのVRAM消費量が大きい
  • ControlNetなどの拡張機能がSDXLに対応しきれていない(2023年10月時点)

これらのポイントを踏まえて、SDXLを使用するべきかどうかを判断しましょう。

Midjourneyの最新動向

2023年6月23日にMidjourneyを運営する研究チームより、最新バージョンとなる「Midjourney V5.2」がリリースされました。

これまでとの違いは、Stylizeという“画像に補正をかける項目”の影響を受けやすくなったことです。

また、Midjourney V5.2で以下の機能が追加されました。

  • 画像の周りの部分の拡張ができる「zoom out」
  • プロンプトの分析と短縮ができる「shorten」
  • 縦長・横長の画像を正方形にできる「make square」
  • 参考画像の影響力を調整できる「image weight」

基本的には、最新バージョンである「Midjourney V5.2」を使用するのがオススメです。

Stable Diffusionとは

「Stable Diffusion」とは、テキスト(プロンプト)や画像を用いて、様々な独自の画像を生成することができるAIツールです。

Stable Diffusionを使えるサイトはいくつかありますが、ここでは代表的な「DreamStudio」「Stable Diffusion Online」について特徴を簡単に紹介します。

DreamStudio

「DreamStudio」は、Stable Diffusionを開発したStablility AI社が運営しているサービスです。

初回アカウント登録をすると無料で25クレジット取得することができます。(設定によりますが、1枚の画像を生成するために約1.8クレジットが必要です。)

クレジットが足りなくなった場合は、”1000クレジット(約555枚の画像)あたり10ドル”の費用がかかるので注意が必要です。

Stable Diffusion Online

「Stable Diffusion Online」は、アカウント登録不要・無料で画像生成AIを使用することができるサービスです。

細かい設定が出来ないことや画像生成に少し時間がかかることは難点ですが、無料サービスなので、お試しで利用するのにオススメです。

ここまで、Stable Diffusionを使える2種類のサイトについて紹介しましたが、Stable Diffusionをウェブブラウザ上でアプリのように使用できる「Stable Diffusion Web UI」というプログラムも存在します。

Stable Diffusion Web UI

Stable Diffusion Web UI」の利用は、PCを用いたローカル環境か、Google ColabなどのWebサービスを利用した仮想環境の構築が必要です。

環境構築さえできてしまえば、無料で自由自在に画像生成することが可能であり、多くのユーザーが利用しています。一般的に「Stable Diffusion」というと、「Stable Diffusion Web UI」を指すことも多いです。

Stable Diffusionの料金

Stable Diffusionを使えるサイトによって費用は異なりますが、今回紹介した「DreamStudio」有料「Stable Diffusion Online」無料となります。

「Stable Diffusion Web UI」も使用料は無料です。(Google ColabなどのWebサービスを利用する場合、費用がかかることもあります)

Stable Diffusionの利用方法

Stable Diffusionを使えるサイトは、該当のページにアクセスして利用しましょう。

「Stable Diffusion Web UI」は、ローカル環境を構築する場合、ある程度のPCスペックが必要です。(GPUのVRAMが12GB以上)また、仮想環境を構築する場合は、Google colab、SageMaker、Paperspaceなどのクラウドサービスが必要です。

環境構築の準備を整えた後、こちらのサイトからStable Diffusion Web UIをインストールして利用しましょう。

Stable Diffusionの強みと弱み

Stable Diffusionの強みと弱みについては以下の通りです。

強み

  • Stable Diffusionを使えるサイトが様々存在する
  • Stable Diffusion Web UIは、環境構築さえすれば無料で制限なく使用可能
  • オープンソース化されている為、追加機能やモデルが頻繁に更新される
  • ユーザー数が多く、参考にできるプロンプトが多い

弱み

  • Stable Diffusionを使えるサイトは、制限があることが多い
  • Stable Diffusion Web UIは、環境構築に時間を要する
  • GPUのVRAM消費量が多い

お試しで画像生成したい初心者の方は、「Stable Diffusionを使えるサイト」を利用し、制限なく画像生成したい中級者以上の方は、環境構築した上で「Stable Diffusion Web UI」を利用するのが良いでしょう。

Midjourneyとは

「Midjourney」とは、Discordというチャットアプリ上で画像生成をすることができるAIツールです。スマホからでも気軽に画像を生成する事ができます。

チャット形式で進む為、自分以外の作品を見る事ができます。また、個人チャットを作成し、他人に公開せず画像生成することもできます。

※個人チャットでもMidjourneyのギャラリーで公開されるので、完全プライベートで使用したい場合はステルスモードの設定が必要です。

Midjourneyの料金

Midjourneyの利用は有料で、サブスクリプション登録が必要です。2023年10月現在の料金プランは以下の通りです。

プラン名料金GPU利用可能時間ステルスモード
ベーシックプラン月額10ドル
※4ドルで1時間分のGPU追加
3.3時間/月×
スタンダードプラン月額30ドル
※4ドルで1時間分のGPU追加
15時間/月
(低速GPUは無制限)
×
プロプラン月額60ドル
※4ドルで1時間分のGPU追加
30時間/月
(低速GPUは無制限)
メガプラン月額120ドル
※4ドルで1時間分のGPU追加
60時間/月
(低速GPUは無制限)

Midjourneyの利用方法

Midjourneyは、まずDiscordのアカウント登録が必要です。その後、Midjourney公式ページから「Sign in」を選択し、Discordアカウントでログインすることで、サイドバーの「Manage Sub」からサブスクリプション登録が可能です。

Midjourneyの強みと弱み

Midjourneyの強みと弱みについては以下の通りです。

強み

  • チャットアプリを通して利用する為、手軽に利用可能
  • スマホでも利用可能
  • 他のユーザーが作成した画像やプロンプトをチャット上で確認できる

弱み

  • 有料サブスクリプション登録が必須 (最低月額10ドル)
  • 日本語が利用できない
  • プロンプトの試行錯誤が必要

予算に余裕があり、パソコンやスマホで手軽に画像を生成したい方は「Midjourney」を利用するのが良いでしょう。

【徹底比較】それぞれのツールで生成された画像の違い!

Stable Diffusion」と「Midjourney」を用いて、同じプロンプトで画像を生成し、生成された画像の違いを比較してみましょう。

①人物の画像(ポートレート写真風)

まずは「ポートレート写真風の女性の画像」を生成します。入力するプロンプトは以下の通りです。

Prompt; masterpiece, best quality, 1girl, portrait
Negative Prompt; EasyNegative, 2 or more, (bad fingers, mutated hands, extra fingers, liquid finger,
                 poorly drawn hands, malformed hands, missing finger, extra digit, fewer digits, 
                 bad fingers, missing limb:1.2), hairy pussy, nude, nsfw

Stable Diffusion」はリアルさが、「Midjourney」は華やかさが演出されています。

②動物のイラスト(アニメ風)

続いて「アニメ風の猫の画像」を生成します。入力するプロンプトは以下の通りです。

Prompt; masterpiece, best quality, a cat 
Negative Prompt; EasyNegative, 2 or more, nsfw

Stable Diffusion」はシンプルに、「Midjourney」は毛並みや背景などが複雑に生成されています。

③風景画

最後に「綺麗な夜景の画像」を生成します。入力するプロンプトは以下の通りです。

Prompt; masterpiece, best quality, beautiful night view
Negative Prompt; EasyNegative, nsfw

Stable Diffusion」は都会の煌びやかさが、「Midjourney」は自然の幻想感が演出されています。

サポート体制とユーザーコミュニティの比較

それぞれのAIツールのサポート体制ユーザーコミュニティについて確認しましょう。

Stable Diffusion

サポート体制:アップデートや機能追加が多い

ユーザーコミュニティ:多い

Midjourney

サポート体制:定期的に更新される

ユーザーコミュニティ:英語圏の方が多い

Midjourneyのサポートやユーザーコミュニティに関して特に問題はないものの、Stable Diffusionの方がサポートも手厚く、ユーザー数も多いと言えるでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。「Stable Diffusion」「Midjourney」について、細かく比較・説明しました。

最後に、これまでの説明をまとめた比較表初心者に向けた選択のポイントを記載します。

比較表

Stable DiffusionMidjourney
料金無料でも使用可能月額10ドル~
利用方法
1.該当するWebサイトにアクセス
2.PCにローカル環境を構築
3.Webサービスを使用し、仮想環境を構築
Discord にアクセス
強み費用や機能の制限なく使用可能パソコンやスマホで手軽に使用可能
弱み環境構築に時間を要する有料サブスクリプション登録が必須
サポートアップデートや機能追加が多い定期的に更新
ユーザー多い英語圏の方が多い

初心者向け|選択のポイント

個人的オススメは「Stable Diffusion」です。なぜなら、弱みである”環境構築に時間を要する”という部分について、youtubeやブログなどを参考に、比較的簡単に環境構築することが可能だからです。

また、モデルや拡張機能が豊富に存在するため、自分がイメージする画像を生成しやすいです。

一方で、金銭的余裕がありスマホなどで画像生成したい方は「Midjourney」が良いと言えるでしょう。

自分に最適な画像生成AIツールを理解して、画像生成を楽しみましょう!

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