Midjourneyとは、2021年に登場した画像生成AIで、テキストや画像などを入力し、新しい画像を生成することができるサービスです。
Midjourneyは手軽に使えるため、利用者もどんどん増えています。
しかし、画像生成AIを利用する際に、下記のような悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
- 生成した画像のクオリティが低く、思った画像にならない
- 画像の中に文字を記載することができない
そんな時にぜひ活用したいのが「Midjourney V6」です。
本記事では、Midjourney V6の概要や使い方、使用した感想までご紹介します。
本記事を読めば、Midjourney V6の理解~実践まで繋げることができるため、ぜひ最後までご覧ください。
Midjourney V6とは?
Midjourney V6とは、画像生成AIサービス「Midjourney」の最新バージョンです。
Midjourney V6は、既存の Midjourney V1~5 を踏襲せず、世界中のAI開発者が大規模なデータセットや計算資源を共有し、新たに訓練されたモデルです。
その結果、「これまでの Midjourney とは別物」と言えるほどに進化しました。
Midjourney V6は新しいモデルのため、 Midjourney V6 用のプロンプトや設定で画像生成する必要があるので注意しましょう。
【最新】Midjourney V6が大型アップデート!
Midjourney V6はこれまでのバージョンと比較して以下の特徴があります。
- 画像のクオリティが向上(Upscaleの向上)
- 画像内にテキストを挿入可能
- 長いプロンプトに正確に対応
それぞれのポイントについて、実際に生成した画像を用いながら解説します。
1.画像のクオリティが向上(Upscaleの向上)
Midjourney V6はこれまでのバージョンと比較して、明らかに画像のクオリティが上がっています。
実際にV5.2とV6のモデルで以下プロンプトを入力し、生成画像を比較してみました。
Prompt;japanese cute girl, idol, age20, stage
ぱっと見た時に、V6モデルの方がリアルであることがわかります。
細かな点でいうと、顔の立体感や服装の雰囲気、照明の当たり方などに違いが見られますね。
2.画像内にテキストを挿入可能
Midjourney V6は、これまでの画像生成AIで苦手とされてきた「画像内へのテキスト挿入」を可能にしました。
生成画像にテキストを反映したい場合は、[“] でテキストを挟んでプロンプトで指定します。
実際にV5.2とV6のモデルで以下プロンプトを入力し、生成画像を比較してみました。
Prompt;japanese cute girl, age20, a shirt with the words “AiHUB”
V5.2のモデルでは、テキストが入っているシャツになっているものの指定した通りになっていません。
一方、V6のモデルでは指定した通り「AiHUB」のテキストが入ったシャツを着ております。
また、画像生成AI「DALL-E3」も画像内にテキストを反映することができますが、大文字や小文字の区別が難しい場合も見受けられました。
以下は、“AiHUB”と指定しましたが、“AiHub”と反映されてしまった例です。
上記をふまえると、Midjourney V6の性能の高さがうかがえます。
3.長いプロンプトに正確に対応
Midjourney V6は長いプロンプトにも正確に対応可能です。
そのため、思った通りの画像を生成しやすくなりました。
実際にV5.2とV6のモデルで以下プロンプトを入力し、生成画像を比較してみました。
Prompt;A 20-year-old woman wearing a blue hair ornament and a green floral dress
(青い髪飾りをつけ、緑の花柄のドレスを着た20歳の女性)
V5.2のモデルでは、おそらく「青い髪飾り」が「青い髪・飾り」と誤認識されています。
一方、V6のモデルでは指定した内容が正確に画像に反映されています。
長い英語のプロンプトを考えるのが難しい方は、一度日本語で考えてみて英訳するのもおすすめです。
最新版Midjourney V6はいつから使える?
2024年2月現在、Midjourney V6はALPHA版として利用可能です。
バージョンV6は開発段階のため、これまで使用できていた“Zoom out”や“Pan”などの機能がありません。
今後のアップデートによって、拡張機能が追加されたMidjourney V6を使うことができるようになる予定です。
【値段】Midjourney V6の料金体系
Midjourneyの利用は有料で、サブスクリプション登録が必要です。
2024年2月現在の料金プランは以下の通りになります。
プラン名 | 料金 | GPU利用可能時間 | ステルスモード |
ベーシックプラン | 10$/月 | 高速生成:3.3h/月(200枚分) | × |
スタンダードプラン | 30$/月 | 高速生成:15h/月 (通常生成:∞) | × |
プロプラン | 60$/月 | 高速生成:30h/月 (通常生成:∞) | 〇 |
メガプラン | 120$/月 | 高速生成:60h/月 (通常生成:∞) | 〇 |
「画像生成について初心者の方」や「ちょっとした趣味で画像生成したい方」はベーシックプランがおすすめです。
「ビジネスで多くの画像を生成する方」や「お金に余裕がある方」は、どれほど画像を高速生成したいかによってスタンダード・プロ・メガプランの中から適したプランを選びましょう。
Midjourney V6の導入方法と使い方
Midjourney V6の導入と使い方は簡単です。
それぞれの方法について解説します。
導入方法
Midjourney公式ページから「Sign in」を選択後、Discordアカウントでログインし、サブスクリプション登録をすれば準備完了です。
※Midjourneyを利用するには、事前のDiscordアカウント作成が必要です。
使い方
STEP1で設定画面に遷移した後に、モデルをMidjourney Model V6 [ALPHA]に設定します。
その後、チャット欄にプロンプトを入力すれば、Midjourney V6で画像生成することが可能です。
【レビュー】Midjourney V6を使ってみた感想
Midjourney V6を使ってみた感想としては「非常に使いやすい」です。
これまでのMidjourneyはリアルな画像というよりも、絵画のような画像が生成されてしまう印象を持っていました。
しかし今回のV6モデルでは、簡単に写真と見間違うほどの画像を生成できると感じます。
また、画像内にテキストを挿入したり、長文のプロンプトを認識する力が非常に長けているため、これまでの「思った画像が出来ず繰り返し生成しなければならない手間」が少なくなると思います。
まとめ
それでは、本記事の内容を以下にまとめます。
- Midjourney V6は、これまでのバージョンとは一線を画した最新の画像生成AIである。
- Midjourney V6を使用すると、画像のクオリティが高く、画像内にテキストを挿入出来、長いプロンプトを正確に認識することが可能になる。
今回は「Midjourney V6」について徹底解説しました。
今後、Midjourney V6に拡張機能が追加されていく予定なので、今から非常に楽しみです。
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