楽曲を作る際に、下記のような悩みを持った方も多いのではないでしょうか。
- 「簡単にオリジナルの楽曲を制作したい」
- 「オリジナルの楽曲がなかなか思いつかない」
そんな時に、楽曲生成AIである「Suno」を活用すると、オリジナルの楽曲を簡単かつ大量に生成することが可能です。
また、2024/3/22の大型アップデートによりSuno v3が搭載されました。
今回は、Suno v3の概要や使い方、実際の楽曲制作までご紹介します。
本記事を読むと上記の悩みが解決されるだけでなく、Suno v3の具体的な操作方法の理解・実践まで繋げることができるため、ぜひ最後までご覧ください。
音楽生成AIサービス「Suno」とは
Sunoとは、テキストから音楽を生成するAIサービスです。
これまでにも、Google社の「MusicLM」やMeta社の「MusicGen」など、テキストから音楽を生成するAIサービスが登場していますが、ユーザーが歌詞を追加したり、歌声を生成することはできませんでした。
Sunoは歌声の生成機能を持ち、操作性が簡単なので、誰でも簡単にオリジナルの音楽が作れるよ。
また、最新版のSuno v3では、オーディオ品質が改善され、2 分の曲を数秒で作成できるようになりました。
「Suno v3」のアップデート内容
Suno v3のコンセプトは、「ラジオ品質の音楽を生成できる最初のモデル」です。
公式ブログによると、今回のアップデートによって、以下の点が変更されたとのことです。
- Instrumental音源(ボーカル無し・BGM)を作成可能になった
- 曲の長さが最大2分になった
- 生成速度が向上した
- より高音質になった
- 音楽カテゴリーが増えた
- 対応言語が増えた
- プロンプトの理解が向上し、ハルシネーション(事実と異なるAI生成)が減少した
Suno v3によって作成された曲の例は、以下の通りです。
「米国アーティストの新曲」と言われても違和感のない出来ですね!
【比較してみた】以前のバージョンとの違い
以前の「Suno v2」と最新の「Suno v3」を使用して、同じ歌詞・スタイルで楽曲を作成してみました。
Suno v2で作成
Suno v3で作成
いかがでしょうか。
2つの楽曲を比較してみると、Suno v3の方が音質が良いことがわかります。
また、曲調がより高度で複雑になっているように感じます。
一方で、どちらも歌詞の途中で曲が終わってしまいました。
生成できる曲の時間は、Suno v3でも最大2分なのでフル尺の楽曲を作成するのは難しいです。
フル尺で楽曲を作成したい場合は、Sunoで2回楽曲を生成し、音楽ツールを使ってつなぎ合わせる方法があります。
以下、Xのポストをご参考に試してみてください。
「Suno v3」の料金体系
Suno v3には、「Basic Plan」「Pro Plan」「Premier Plan」という3つのプランがあります。
それぞれの違いを表にまとめました。
Basic Plan | Pro Plan | Premier Plan | |
---|---|---|---|
料金 | 無料 | 8$/月 | 24$/月 |
生成できる数/日 | 10曲 | 500曲 | 2000曲 |
同時に生成できる数 | 2曲 | 10曲 | 10曲 |
利用者が多い場合の優先度 | 後回し | 優先 | 優先 |
商用利用 | 不可 | 可 | 可 |
試しに楽曲を作成してみたい方は「Basic Plan」、商用利用したい方や大量の楽曲を作成したい方は「Pro Plan」「Premier Plan」に登録しましょう。
【簡単】Suno v3の使い方
続いて、「Discord」or「Google」or「Windows」いずれかのアカウントでログイン(もしくは新規作成)しましょう。
画面左側の“作成する”を押すと、楽曲作成画面に移動します。
楽曲作成画面内の“曲の説明”部分にプロンプト(単語)を入力すると、入力した内容に沿った楽曲が2曲生成されます。
試しに「happy, japanese pop」と入力すると、以下の楽曲が生成されました。
楽曲を聞いてみた所、明るいPopな曲調で歌声もしっかり生成されていました。
一方で、作成する際にJ-popをイメージしていたのですが、歌詞が全て英語になってしまいました。
日本語の歌詞で生成したい場合は、一例として以下の方法も参考にしてください。
細かく楽曲生成したい場合(日本語歌詞)
ChatGPTに歌詞や曲のスタイルを考えてもらってから、Sunoを用いる方法もお手軽でより細かく楽曲生成できます。
たとえば、ChatGPTに「J-popの楽しい楽曲を作成したいです。 歌詞を考えてください。」と指示し、歌詞を考えてもらうと良いよ。
Sunoの“カスタムモード”をクリックし、先ほどChatGPTに考えてもらった題名や歌詞を入力します。
すると、指示した歌詞通りの楽曲が生成されました。
楽曲は、“【比較してみた】以前のバージョンとの違い”の章に載せていますので、どんな感じで生成されたか気になる方は聞いてみてください。
Suno v3を活用する3つのメリット
Suno v3を活用するメリットとして、「誰でも簡単に楽曲を制作できる」「あらゆる言語の楽曲を生成できる」「Discord上で操作できる」ことがあります。
それぞれについて説明します。
1.誰でも簡単に楽曲を制作できる
楽曲制作を1から自分で行う場合、作詞・作曲のスキルや独自性を生むアイデアなどが必要です。
自分で1から楽曲制作すると、制作に必要なソフトウェアや機材を揃えるための資金や時間なども必要になるのは課題だよね。
一方で、Suno v3を使えば誰でも簡単に楽曲を制作できます。
Suno v3を用いると、プロンプト(単語)を入力するだけで楽曲を作成できるのに加え、題名や歌詞を決めてメロディーを作成することも可能です。
また、アップデートによりインスト曲(ボーカル無し)の指定も可能になりました。
操作性もわかりやすいので、非常に便利でしょう。
2.あらゆる言語の楽曲を生成できる
Suno v3は、あらゆる言語の楽曲を生成できます。
母国語はもちろんのこと、知らない国の楽曲も作成することができます。
これまでは自分で歌詞を考える必要があるため、言葉の意味を理解しないと楽曲を作成できませんでしたが、Suno v3やChatGPTを活用すれば、“歌詞の言語の意味を理解していなくとも”楽曲を作成することができます。
また、アップデートによりプロンプトの理解が高まったので、より現地の楽曲に近いものが作成できるようになりました。
3.Discord上で操作できる
Suno v3は、Discord上で操作できます。
Discordサーバー内でChirpを起動することで、テキストから音楽を生成できるため、すぐに始めやすいね。
Discord上でSuno v3を操作できることにより、友達やコミュニティメンバーと音楽を共有しやすくなるのに加え、スマホでも楽曲を制作することができます。
Suno v3に関するよくある質問
Suno v3に関するよくある質問を一問一答形式でまとめました。
既に説明した内容もありますが、改めてご確認ください。
Suno v3は無料で使える?
「Basic Plan」は無料で使用可能です。
商用利用はできませんが、1日あたり10曲作成できます。生成する曲数を増やしたり、商用利用したりする場合は有料となります。
Suno v3はスマホで使える?
Suno v3のアプリはありませんが、Discord上で操作すればスマホで使えます。
こちらのリンクより、Discordのsunoサーバーに参加できます。
Suno v3は日本語に対応してる?
日本語に対応しています。
Suno v3の“カスタムモード”にて、題名・歌詞を指定できるので日本語で設定しましょう。
Suno v3で生成した音楽は商用利用可能?
無料では不可、有料では可能となります。
商用利用するには、「Pro Plan」(8$/月)か「Premier Plan」(24$/月)に登録しましょう。
まとめ
それでは、本記事の内容を以下にまとめます。
- 「Suno」とは、テキストから音楽を生成するAIサービスのこと。
- Suno v3で作成した楽曲を商用利用するには、有料プランへの加入が必須。
- Suno v3は日本語にも対応しており、スマホ(Discord上)で楽曲を作成することもできる。
Sunoは、音楽界にも影響をもたらすであろう画期的なシステムです。ぜひ、様々な楽曲を制作してみましょう。
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