画像生成AIのアプリは、スマートフォンで気軽に利用できて人気を集めています。
しかし、多くのアプリがリリースされていて、それぞれ特徴が異なるため、どれを選んだらいいか分からない人も多いです。
この記事では、目的別におすすめの画像生成AIアプリ7選を紹介します。
それぞれのアプリの特徴を把握できて、目的に適したアプリを選べるようになります。
また、初心者でもスムーズに使用できるように、それぞれのアプリの使い方を画像付きで紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
AIイラストやAIグラビアに特化したツールを知りたい方は、以下の記事で紹介しています。ぜひ、この記事と併せてチェックしてみてください。
【2023年最新】目的別おすすめの画像生成AIツール7選
画像生成AIはアプリごとに特徴があり、目的に適したツールを選ぶことが大切です。
ここでは、目的別におすすめの画像生成AIツール7選を紹介します。
画像生成AIアプリの特徴を知り、イメージ通りの画像を生成しましょう。
AIピカソ
AIピカソは、AI Picasso株式会社が開発した画像生成AIです。
特徴
AIピカソは、基本無料で使用できる画像生成AIです。
画像の生成は、テキストを入力するだけで完了します。
画像スタイルを指定すれば、好みの画風に変更も可能です。
無料版を利用していると、定期的に広告が表示されますが、画像生成の回数に制限はありません。
有料版のAIピカソPROは、4,444円(一年間)で広告なしで画像生成が可能。
さらにAIアバター・AIプロフィールの作成や、画像を高速で生成できる機能が追加されます。
AIアバター・AIプロフィールとは、アップロードした顔写真をベースにして、アバター画像を生成してくれます。
出典:AIピカソのアプリより
使い方
AIピカソで画像を生成するには、まずアプリのホーム画面を開きます。
続いて、「生み出したい絵を文字で入力…」と記載されている場所に、どのような画像を生成したいか入力します。
今回は注目のキーワードに表示されている「浮世絵風の富士山」で画像を作ってみます。
プロンプトを入力したら、希望のスタイル(画風)を選択します。
希望がなければ、選択しなくても問題ありません。
今回はプロンプトで浮世絵風と指定しているため、スタイルは選択しませんでした。
最後に画面下部にある「生成する」ボタンをタップすれば完了です。
プロンプト通りに、見事な浮世絵風の富士山が完成しました。
Meitu
Meituは、中国の企業である「Meitu」が運営する、画像をイラスト化するアプリです。
特徴
Meituは、スマートフォンで撮影した写真をイラスト化できます。
イラストにするといっても、以下のように画風はさまざまです。
- アニメ風
- 写真風
- CG風
- 美少女風
上記はほんの一例で、実際は選びきれないほどの画風があります。
画像をイラスト化する以外にも、テキストでの画像生成や写真編集・動画編集など多くの機能があります。
Meituは基本無料で使用できますが、有料版(年額3,600円・月額780円)は、広告なしVIP素材を使い放題などの特典があります。
使い方
Meituで画像を生成するには、ホーム画面から「AIイラスト」をタップします。
写真からイラストを作成することも可能ですが、今回は文字でイラスト化を試してみます。
入力欄に生成したい画像のプロンプトを入力していきます。
Meituでは、プロンプトを「,」で細かく区切って入力してください。
今回は、「月から地球を見る、少女、黒髪、ワンピース」と入力してみました。
生成された画像は、ほぼプロンプト通りになっています。
非現実的なプロンプトでしたが、こちらのイメージにかなり近い画像を生成してくれました。
Picsart
Picsartは、「PicsArt社」が運営する高機能な画像編集ができる画像生成アプリです。
特徴
Picsartは、テキストからイラストを作成する機能と、画像からイラストを作成する機能があります。
もともとは画像や動画を編集するアプリのため、生成した画像をそのまま加工できます。
Picsartの人気機能の一つが「コラージュ」です。
コラージュ機能は、好みのグリッドやフレームを選んで、簡単にSNS映えする画像を作成できます。
SNSに頻繁に画像をアップロードする方は、Picsartとの相性がいいでしょう。
Picsartは基本無料で利用できますが、有料版(12か月:350円/月、1ヶ月:644円)に登録すると以下の機能が使えます。
- 背景の自動削除
- フィルターが増える
- フレームが増える
有料版では上記の機能が追加されますが、無料版でも豊富な機能を利用可能です。
使い方
Picsartで画像を生成するには、まずアプリのトップから下部にある「+」をタップします。
続いて、どれでもいいので「写真」を選択します。
写真の編集画面の下部にある「追加のツール」をタップします。
追加で使用できる機能が表示されるため「AI画像ジェネレーター」を選択してください。
表示された入力欄に、テキストで生成する画像の内容を指定します。
今回は、「南の島の浜辺でギターを弾く少年」と入力したところ、以下の画像が生成されました。
AIイラストくん
AIイラストくんは、株式会社 piconが運営する、LINE上でイラストを生成できる機能です。
特徴
AIイラストくんはLINE上で利用できて、他のアプリをインストールする必要がありません。
また、LINEのメッセージ画面で会話をするように画像を生成できるため、初心者でも簡単に操作可能です。
ただし、無料で画像を生成できるのは、1日3枚までです。
多くの画像を作成したい場合、以下の有料プランに加入する必要があります。
- ライトプラン:毎日30枚まで/月額1,980円
- PROプラン:無制限/月額6,980円
その他にも有料プランは、生成時間が早くなり、クオリティもアップするなどの特典があります。
使い方
AIイラストくんを使うには、LINEで「AIイラストくん」のアカウントを友達追加します。
AIイラストくんを友達追加したら、トーク画面を開き、「イラスト」「人物」「風景」から生成したいスタイルを選択します。
今回はスタイルを「風景」にして、メッセージで「都会と大自然」とお題を入力しました。
これだけの操作で、お題に適した画像を生成してくれます。
生成された画像は写真のように美しく、見事に都会と自然が共存しています。
有料版に登録すれば、さらにハイクオリティな画像を生成できるため、ぜひ試してください。
Vivd AI
Vivid AIは、台湾のCyberLink社が運営する、AIアートを生成できるアプリです。
特徴
Vivid AIは、画風を選択した上で、テキストから画像を生成できます。
画風はイラスト風やビンテージ風など、10種類以上のスタイルが用意されています。
その他にも、自分そっくりのAIアバータを作成する機能や、写真の空の部分を別の空に置き換える機能が人気です。
有料版(12か月プラン:4,400円、1週間プラン:1,020円)に登録すると以下の特典を受けられます。
- AIアバター50%オフ
- AI着せ替え50%オフ
- アートワークの生成(無制限)
使い方
Vivid AIで画像を生成するには、アプリのホーム画面から「テキストの画像生成」をタップします。
続いて、テキスト入力欄に自由にプロンプトを入力してください。
ただし、英語のみ対応しているため、翻訳サービスなどを利用するといいでしょう。
今回は「boy playing in the park(公園で遊ぶ男の子)」と入力して、スタイルを「リアル」にしました。
実写と間違えるくらい、リアルな男の子の画像が生成されました。
背景のボケ具合も相まって、プロの写真家が撮影したような画像です。
PhotoDirector
PhotoDirectorは、台湾のCyberLink社が提供する、画像編集や写真加工などの機能がオールインワンになっているアプリです。
特徴
PhotoDirectorは画像をアップロードすると、さまざまなスタイルのAIアバターを作成可能です。
ただし、AIアバターは、有料プランに登録していても料金が発生するため注意が必要です。
テキストから画像を生成する機能はありません。
その他には、画質の粗い画像のノイズを除去する機能や、人の肌を美しく見せるコンシーラー・SNS映えする小顔機能など、簡単に画像編集できる機能が豊富です。
使い方
ここでは、画像にさまざまな効果を与えられる「AIシーン」を試してみます。
まずは、アプリのホームから、AIシーンをタップします。
自分で画像をアップロードすることも可能ですが、今回はPhotoDirectorの素材を使います。
続いて、画像にどのような効果を与えたいか選びます。
- 妖精
- アメコミ
- 夕焼け
- ベクターアート
- ジャングル
- ブロック
上記のような、さまざまなスタイルが用意されています。
今回は、「妖精」を選んでみました。
テントに灯りがともされ、空には星が輝き、ファンタジーな雰囲気に変化しました。
SNOW
SNOWは、SNOW Corporationが提供する、AIアバターを作成できるアプリです。
特徴
SNOWは全世界で4億人が使う、大人気のカメラアプリです。
高性能なAIアバターを利用できます。
自分の写真から作り出したアバターは、SNSのアイコンやメイクの参考など、さまざまなシーンで活用できます。
AIアバター機能を利用するには、有料プランへの加入が必須。
有料プランで利用できるスタイルは以下の通りです。
- ベーシック
- ファンタジー
- スタイリッシュ
- 写真館
- エアブラシ
- 水彩
- スケッチ
- 絵画
多くのスタイルを利用できて、いろいろと試したくなります。
使い方
AIアバター機能を利用するには、アプリのホーム画面の下部にある「AI」をタップします。
続いて、アバターの一覧の中にある「AIアバター」をタップすると、自分の画像をアバターにできます。
SNOWには、他にも以下のようなAI機能が搭載されています。
- AIハイティーン:レトロなハイティーン風の画像を生成
- EPIK AIイヤーブック:90年代のアメリカの学生風の画像を生成
- AIアメコミ:アメリカのコミック風の画像を生成
- AIベイビー:AIが予測する未来の子どもの画像を生成
ユニークな機能が多く、SNOWを活用すればSNSへ投稿するネタが途切れないでしょう。
画像生成AIを利用するときの注意点
画像生成AIは、スマートフォンのアプリで誰でも気軽に使用できます。
しかし、法律の整備やルールが定まっていないため、利用には注意が必要です。
画像生成AIを利用する際に、最初に確認したいのが利用規約です。
生成した画像の商用利用が認められていないアプリもあります。
商用利用が認められていないのに、生成した画像を商用利用すると、利用の停止だけでなく損害賠償請求をされる可能性があります。
利用規約に商用利用できるか記載されているため、必ず確認しましょう。
著作権、肖像権を侵害しないために
画像生成AIは、知らずのうちに著作権や肖像権を侵害する可能性があります。
画像生成AIはさまざまな画像や写真のデータを学習して、新しい画像を作り出します。
そのため、既存の画像に酷似した画像を生成する可能性は、ゼロではありません。
既存の画像があると知らずにアップロードした場合でも、著作権や肖像権の侵害でトラブルに発展するケースもあります。
著作権や肖像権を侵害しないためには、「〇〇のキャラクターに似た画像を作って」など、あえて似せるようなプロンプトにしないことが大切です。
著作権を侵害しているかを判断される際には、「依拠性」が重要視されます。
依拠性とは、「既存の著作物に接して、それを自己の作品の中に用いること」です。
「〇〇のキャラクターに似た画像」と指定すると、依拠性が強いと判断され、著作権の侵害が認定されるでしょう。
気軽に利用できる画像生成AIですが、トラブルに発展しないように、著作権や肖像権について理解を深めてください。
まとめ
画像生成AIには、実写に近い画像を作り出すものや、イラストが得意なものなど、目的別にさまざまな種類があります。
画像生成AIは、SNSにアップする・会社のチラシに使う・アイコンを作成するなど、多くのシーンで活用可能です。
目的に適した画像生成AIを利用すれば、イメージ通りの画像を作りやすくなります。
この記事で紹介したおすすめの画像生成AIを参考にして、いろいろなアプリを試してください。
コメント