GoogleやYahoo!JAPANなどの検索エンジンは、多くの人が情報収集に利用しています。
しかし、検索結果に表示される複数のサイトを閲覧する必要があるため、時間がかかり面倒だと感じる人も多いです。
そこで注目を集めているのが、検索結果の情報をまとめてくれるAI検索エンジン「Genspark」です。
この記事では、Gensparkの特徴や活用方法・画像付きで使い方を解説します。Gensparkを活用すれば、あなたの情報収集にかかる時間を大幅に削減してくれるので、ぜひ最後までご覧ください。
Gensparkとは?
Gensparkとは、AIを搭載した検索エンジンです。
Gensparkはユーザーの検索ワードを元に、Sparkpagesと呼ばれる独自のWebページを作成します。
Sparkpagesは検索ワードに関する情報がまとまっているため、複数のサイトを巡る必要がありません。
たとえば、「サッカー J1 順位」で検索すると、AIを搭載していない検索エンジンでは、J1の順位を確認できるサイトが羅列されるだけです。
しかしGensparkを利用すると、サイトの表示だけでなく、AIが以下のような要素を含んだ回答を作成してくれます。
- J1の順位
- 勝ち点や試合数、得失点差など
- J2への降格条件
Sparkpagesにはユーザーが知りたい情報が網羅されているため、個別のサイトをクリックする必要がありません。
さらに、Gensparkが作成するページは、質問したユーザーの検索履歴や趣味趣向などが反映されます。
利用すればするほど検索意図を正確に把握して、個別のサイトを確認しなくても知りたい情報を得られるようになるでしょう。
Gensparkはどこの会社が開発した?会社概要
すい星のように突然現れたGensparkは、どこの会社が運営しているのか疑問に思われることがあります。
Gensparkの運営会社は、アメリカとシンガポールに本社を置く「MainFunc社」です。
簡単な会社概要は、以下の通りです。
- MicrosoftやGoogle、Baiduなど名だたる企業の元社員が中心となって設立
- 創業は2023年
- 会社の方針として「クリーンで偏りのない検索結果」の表示に注力している
既存の検索エンジンによる検索結果は、ビジネス的な要素が強く、商品を販売するために不正確で有益でない情報が掲載されているケースが多いです。
しかし、Gensparkによる回答は、ユーザーの検索意図に寄り添い、会社方針の通り有益で公平な情報を表示します。
Gensparkの料金体系
2024年9月現在、Gensparkはベータ版として無料で利用可能です。
ただし、将来的にはサブスクリプションとなる予定ですが、具体的なプランや料金は発表されていません。
突然有料化される可能性もあるため、利用を検討している人は早めに使用しましょう。
競合サービスである「Perpkexity AI」には、無料プランと有料プランがあります。有料プランは月額20ドルのため、Gensparkも同程度の価格だと予想されています。
Perpkexity AIの有料プランは、高度な生成AIモデルの利用や画像による検索など、追加機能を利用可能です。Gensparkも無料版と有料版では、精度や機能面の違いが出るでしょう。
【比較】GensparkとPerplexityの違い
有力なAI検索エンジンは、Gensparkの他に「Perplexity AI」があります。
GensparkとPerplexityの主な違いは、以下の通りです。
情報の正確性 | 情報の幅広さ | 情報の深さ | 使いやすさ | アプリ | 無料利用 | |
Genspark | 〇 | △ | ◎ | 〇 | × | 〇(β版) |
Perplexity | 〇 | ◎ | △ | 〇 | 〇 | 〇(機能制限あり) |
上記の違いだけでなく、GensparkとPerplexity AIには、情報のまとめ方にも違いがあります。
Gensparkは検索ワードに対する情報をまとめて、新たな記事(Webページ)を作成することが特徴です。
もちろん、情報元となるWebサイトのURLも記載されています。
たとえば、「メカニカルキーボード」で検索した場合、以下のような記事がリアルタイムで生成されます。
一方でPerplexity AIは、既存のWebサイトから必要な情報をまとめてくれます。
Webページのような形式ではありませんが、情報が凝縮されているため、閲覧しやすいと感じる人も多いでしょう。
たとえば、同じく「メカニカルキーボード」と検索した場合、以下のような結果が表示されます。
検索結果の表示方式は、情報の取得しやすさに大きく影響します。どちらの表示方式が優れているとは言えませんが、見比べてあなたの好みに合う方を選ぶといいでしょう。
Gensparkがおすすめなのはどんな人?
Gensparkは、テキストだけでなく画像や表を用いて、視覚的にも情報を理解したい人におすすめです。
Gensparkの大きな特徴は、リアルタイムで作成するWebページ(Sparkpages)にあります。
Sparkpagesはテキストや画像だけでなく、以下のような方法でユーザーの理解を高めます。
- SNSからレビューの引用
- 専門家による意見の掲載
- 箇条書き
- 関連動画
これらの情報を活用すれば、テキストが苦手な人でも検索ワードに対する理解が十分に進むでしょう。
また、現在はすべての機能を無料で利用できます。そのため、費用を掛けたくない人や、検索AIを初めて使用する人にもおすすめです。
Perplexityおすすめなのはどんな人?
Perpkexity AIは、必要な情報を素早く取得したい人におすすめです。
Perpkexity AIでの検索結果は、必要な情報がテキストで濃密にまとめられています。Gensparkと異なり画像がないため、テキストを読むのが好きな人に向いているでしょう。
また、Perpkexity AIはWebブラウザだけでなく、モバイル端末のアプリ(iOS、Android)でも利用可能です。
アプリであれば学校での授業中や、通学・通勤の際でも手軽に調べ物ができます。外出先で検索AIを利用したい人にもおすすめです。
Perpkexity AIについて、より深く知りたい人は、以下のページをご覧ください。
Gensparkの使い方
ここでは、Gensparkの登録から、実際の検索方法までの流れを解説します。
まずは、Gensparkのトップページ右上からサインインします。
サインインの方法は、以下の3つの方法から選べます。
- マイクロソフトアカウント
- Googleアカウント
サインインが完了するとトップページに戻るので、入力欄に検索したいワードを入力します。
Gensparkによる検索結果は、一番上にAIによる直接回答が表示されます。
情報が端的に表示されているため、概要を知りたい人はこの欄を見るといいでしょう。
AIによる直接回答の下には、Gensparkが作成したWebページ(Sparkpages)が表示されます。
画像や表で視覚的に理解しながら、じっくりと情報を得たい人におすすめです。
さらに深く知りたい人向けに、詳細レポートも表示されます。
詳細レポートでは日本の平均給料に関する統計だけでなく、年齢別や国別の比較など、考察も含まれています。
授業のレポート作成や会議用資料の作成などの参考になるでしょう。
Gensparkのおすすめ活用事例3つ
Gensparkは、旅行プランの立案や、専門知識の習得に活用できます。ここでは、Gensparkのおすすめ活用事例を3つ紹介します。
1.旅行の計画を立てる
Gensparkには、旅行の計画をサポートする「Genspark Travel」という機能があります。
Genspark Travelは、地名を入力するだけで、さまざまな旅行プランを提案してくれる機能です。
たとえば、「1泊2日で東京旅行のプランを立ててください」と入力すると、以下の旅行プランが表示されます。
提案されるプランは無数にあり、どれか一つのプランを選ばなくても、複数のプランから気に入った場所をピックアップしても問題ありません。
あなた一人では考え付かない場所も提案されるので、バラエティ豊かな場所を訪れられるでしょう。
2.専門知識の取得
GensparkのSparkpagesを活用すれば、テキストだけの検索結果よりも深い知識を取得可能です。
Sparkpagesは国の統計や研究論文を情報源として、図解を用いた理解しやすいWebページを作成してくれるためです。
たとえば、「日本人の平均寿命に関する研究」と検索すると、以下のようなページが作成されます。
日本人が長寿である要因やその理由が、図解を用いて分かりやすくまとまっています。
複数のサイトから情報を集めるよりも、Sparkpagesを見れば体系的な知識を取得できるでしょう。
3.市場に関するマーケティング
Gensparkは、新商品を発売する際の市場調査やマーケティングに活用できます。
さまざまな商品に関する市場の動向やデータを元に、情報を分析してレポートを作成できるためです。
たとえば、「電気自動車に関する市場の動向を教えて」と検索をすると、以下のようなWebページが作成されます。
Gensparkの市場に関するレポートには、以下の内容が含まれています。
- 電気自動車の市場規模
- 成長率の予測
- 国別の普及率
- 電気自動車に関する課題
これらの情報を元にマーケティングを行えば、商品の需要や改善点などを洗い出せるでしょう。
Gensparkに関するよくある質問
ここでは、Gensparkに関する質問について、分かりやすく回答します。
Gensparkは日本語で使える?
Genspark は、日本語で使えます。その他にも、以下のような言語に対応しています。
- 英語
- ドイツ語
- スペイン語
- フランス語
- 韓国語
- 中国語 など
使用する言語を変更するには、トップ画面右上から「設定」をクリックします。
表示言語から、利用したい言語を選べます。
Gensparkはどこの国のAIツール?
Genspark を開発運営しているMainFunc社は、アメリカとシンガポールに本社を置いています。
Gensparkの開発拠点は、以下の通りです。
- シリコンバレー(アメリカ)
- シンガポール
- 北京(中国)
Gensparkは日本だけでなく、北米やヨーロッパ・アジアなど幅広い地域で提供されています。
Gensparkのアプリはある?
Gensparkのアプリ版はありません。現状では、Webブラウザでのみ使用可能です。
なお、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末でも、Webブラウザを使えばGensparkを利用できます。
GensparkはAndroidで使える?
Gensprakは、Androidでアプリは提供されていません。ただし、AndroidやiOSのWebブラウザを使用すれば、Gensparkを利用可能です。
Gensparkの安全性は?
Gensparkは最新の情報セキュリティ技術を採用しているため、高い安全性を誇ります。
ただし、他のAIと同じくユーザーが入力した情報を学習に使用するため、個人情報や機密情報は入力してはいけません。
Gensparkの読み方は?
Gensprakは、「ジェンスパーク」と読みます。
「Gen」はGenerated AI(生成AI)、「Spark」はインスピレーションや閃きの火花を意味している造語です。
まとめ
GensparkはAI検索エンジンであり、検索結果をまとめたWebページを作ることが特徴です。Webページを作成することにより、さまざまなWebサイトを巡らなくても情報を集められます。
Gensparkは検索するだけでなく、旅行プランを立てたり、市場に関するマーケティングを行ったり、幅広い活用方法があります。
現在はベータ版として公開されていて、すべての機能を無料で利用可能です。将来的にはサブスクリプションになると予想されていますが、2024年9月現在でプランは発表されていません。
Gensparkは非常に高度なAIを搭載していて、調べ物や各種レポートの作成を強力にサポートしてくれます。検索AIをまだ利用したことがない人は、無料で使えるGensparkを試してみてください。
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