ChatGPTは、テキストベースのチャット形式で会話をするAIです。
しかし、テキスト入力が面倒で、音声で会話をしたいと感じる人は多いです。
実は、ChatGPTには音声で会話をする方法があります。
この記事では、ChatGPTの音声会話機能のやり方や設定方法を、画像付きで分かりやすく解説します。
ChatGPTの音声会話機能を活用すれば、日々の生活がより充実したものになります。テキスト入力を手間に感じている人は、ぜひ最後までご覧ください。
ChatGPTの音声会話機能とは?
ChatGPTの音声会話機能とは、テキストベースのチャット形式ではなく、音声で会話をしながら質問できる機能です。
ここでは、ChatGPTの音声会話機能について解説します。
音声を自動認識できる
ChatGPTの音声会話機能は、音声を自動認識できます。
これまでのChatGPTは、テキストを手動で入力する必要がありましたが、質問内容を話すだけなので時間を短縮できるでしょう。
また、以下のような複数の言語にも対応可能です。
- 日本語
- 英語
- 中国語
- フランス語
- 韓国語
- ドイツ語など
上記の言語を「複数使った会話にも対応」できます。
2024年5月に新モデルであるChatGPT-4oがリリースされ、言語の認識と回答がスピードアップしました。旅先や国際的な会議での、リアルタイム翻訳機能としても使用できるでしょう。
テキスト入力と切り替えができる
音声入力を利用していても、途中からテキスト入力への切り替えが可能です。
地名や人名などの認識が難しい単語は「テキスト入力」をして、簡単に認識できる部分は「音声入力」に変更できます。
テキスト入力と音声入力を上手に使い分ければ、回答の精度が向上するでしょう。
モバイル端末のアプリで利用可能
ChatGPTの音声会話機能は、スマートフォンやタブレットのアプリで利用可能です。iPhoneとAndroidの両方で利用できます。
ただし、PCで利用する方法もあるため、後ほど設定方法を紹介します。
音声会話機能の利用料金は無料
ChatGPTには有料プランもありますが、音声会話機能は無料で利用できます。有料プランと比べても、音声の認識精度の違いはありません。
また、無料プランでも回答精度の高いChatGPT4oを利用できます。ただし、質問回数に制限があるため、ビジネスや学業で利用するなど、間違いの少ない回答を希望する場合は有料プランに申し込むのがおすすめです。
ChatGPTの料金プランについては、以下のページで詳しく解説しています。
【アプリ】ChatGPTの音声会話機能の設定・やり方
ChatGPTのアプリは、iPhoneとAndroidのどちらでも利用可能です。
iPhoneはiOSストアから、AndroidはGoogle Playからダウンロードしてください。
ここからは、ChatGPTアプリをダウンロードした後の初期設定と、音声会話機能の使い方を解説します。
ChatGPTをインストールしたら、まずは使用する言語を設定します。アプリ画面トップの左上に表示されている二本線「=」をタップしてください。
続いて、下部のアカウント名の右側に表示される設定「・・・」をタップします。
設定画面が表示されるので、「言語」から「日本語」を選択してください。
これだけで、初期設定は完了です。
音声会話機能は、アプリトップ画面右下に表示される、「ヘッドホン」のアイコンで起動します。
音声会話機能を起動したら、あとはスマートフォンに向けて質問するだけです。
質問が終わったら、自動で回答が生成されます。
下の画像の画面が表示されたら、AIが回答を話し始めます。
質問の内容と回答は、「×」をタップするとテキストでも確認できます。
ChatGPTに上手に質問する方法は、以下の記事で分かりやすく解説しています。
【PC】ChatGPTの音声会話機能の設定・やり方
ChatGPTの音声会話機能を使用できるのは、モバイル端末のアプリのみで、Windowsのパソコンでは利用できません。
ただし、Webブラウザの「Google Chrome」の拡張機能を利用すれば、音声会話機能に近い使い方が可能です。
拡張機能の設定方法と使い方
まずは、Chromeに「Voice Control for ChatGPT」をインストールします。
Voice Control for ChatGPTは、ブラウザ版のChatGPTに音声で質問ができるようになり、回答を読み上げてくれる拡張機能です。
ダウンロードページから、「Chromeに追加」をクリックしてインストールしてください。
Voice Control for ChatGPTをインストールすると、プロンプト入力欄の近くに「マイクのアイコン」が表示されます。
マイクアイコンをクリックして、質問をします。音声入力が問題なくできれば、プロンプト欄に内容が表示されます。プロンプトに間違いがなければ、送信ボタンをクリックしてください。
④回答がテキストと音声で表示されます。
ChatGPTの音声会話ができない/できなくなった原因と対処法
ChatGPTの音声会話機能は、デバイスがミュートになっていたり、サーバーにアクセスが集中していると利用できなくなります。
ここでは、ChatGPTの音声会話ができない原因と対策を解説します。
1.音量がミュートになっている
ChatGPTが回答を生成しているのに音声が聞こえないのであれば、デバイスがミュートになっている可能性があります。音量ボタンを調節して、ミュート状態を解除してください。
また、マナーモードやサイレントモードになっていると音声が鳴らないので、同時にチェックしてみましょう。
その他にも、Bluetoothのワイヤレスイヤホンに接続されていると、デバイス本体からは音が出ません。
上記のすべてをチェックしても音声が出ないのであれば、スピーカーの故障を疑ってください。
2.アクセスが集中している
ChatGPTは世界的に人気のあるサービスのため、アクセスが集中して負荷がかかり、利用できないことがあります。
アクセスが集中して、ChatGPTを利用できない場合の対処法は以下の通りです。
- 少し時間をおいてから再度試す
- 優先的に利用できる有料版へアップグレードする
- 時間帯を変えて利用する
アクセスの集中は、利用者が多い時間帯に発生する可能性が高いです。そのため、お金をかけずに対策をするのであれば、利用する時間帯を変更するのが確実な方法です。
ただし、ChatGPTの新バージョンがリリースされた直後や、OpenAI社からの発表後はアクセス集中が長い時間続きます。
ChatGPTで調べ物をする際は、時間に余裕を持って取り組むといいでしょう。
3.ブラウザのChatGPTで利用している
PCでChatGPTの音声会話機能を利用する場合は、Goole Chromeを使う必要があります。さらに、拡張機能のインストールが必須です。
Microsoft EdgeやSafariなどでは、音声会話機能を利用できないので注意してください。
ChatGPTの音声会話機能の活用事例5つ
ChatGPTの音声会話機能は、各種リサーチや文章の校正などに活用できます。
ここでは、具体的な活用シーンを5つ紹介します。
1.ビジネスやプライベートでのリサーチ
ChatGPTは、ビジネスやプライベートを問わず、さまざまなリサーチに活用できます。
インターネット上の情報や、AIが学習した膨大なデータから、最適な回答を導き出すためです。
たとえば、ビジネスで新しい市場を開拓したい場合、その市場の規模や主要企業などの情報をまとめてくれます。
プライベートでは、料理のレシピや住んでいる地域の有名店など、気軽に質問できます。
特に料理中は、手が汚れていてタッチ操作ができないこともあるため、音声会話機能が役に立つでしょう。
2.文章の校正
文章の校正は、ChatGPTの得意分野の一つです。
ChatGPTの高度な自然言語処理能力は、以下のように校正に活かせます。
- 誤字脱字のチェック
- 文法のチェック
- スペルミスの修正
- 表現が適切かの確認
ChatGPTは、誤字脱字や文法のチェックだけでなく、表現が適切か確認してくれます。
長すぎる文章や意味が伝わらない文章を教えてくれるため、読者にとって理解しやすい文章になるでしょう。
さらに、日本語だけでなく複数の外国語にも対応しています。海外のECサイトとのやり取りや、海外支社に資料を送る際などに外国語の文章の校正を行えば、誤字や脱字などの間違いを防げます。
3.文章の要約
長くまとまりのない文章でも、ChatGPTを活用すれば端的に分かりやすく要約が可能です。
話す内容がまとまっていない段階でも、ChatGPTにとりとめもなく話をすれば、ポイントを抽出してまとめてくれます。
また、話をした内容だけでなく、以下のデータも要約が可能です。
- Webサイト
- PDFファイル
- ドキュメントファイル
- テキスト
忙しくて落ち着いて文章を読む時間がない人でも、要約機能を使えば多くの情報を取り入れられるでしょう。
4.英会話の練習
ChatGPTは英語にも対応しているため、英会話の練習が可能です。
英語で話し掛けると、AIが英語で返答してくれます。
会話の画面ではテキストは表示されないので、リスニング力の強化に繋がります。
チャット画面に戻ると、英語で会話した履歴がテキストで表示されるため、リスニングが間違っていなかったかの確認が可能です。
ChatGPTでの英会話例
英会話の他にも、英文の添削や類語の検索など、英語学習の幅が広がります。
また、何か質問をする際にプロンプトを英語で入力すると、ライティング力の向上に繋がるでしょう。
5.アイディア出し
新しい企画を考える際にもChatGPTは役立ちます。
ChatGPTに「〇〇の企画で何かアイディアはある?」と質問するだけで、多くの提案をしてくれます。
提案されたアイディアで目ぼしいものがなければ、「他のアイディアはある?」と追加質問をすると、さらに多くのアイディアが出てきます。
自分一人では考えが煮詰まってしまい、良い案が浮かばないときは、ChatGPTを活用すれば新たな視点で考えられるでしょう。
ChatGPTの活用方法をさらに詳しく知りたい方は、以下の記事を併せてご覧ください。
ChatGPTの音声会話機能に関するよくある質問
ChatGPTの音声会話機能は、リリースされて間もないため、使い方など不明点が多く出てきます。
ここでは、ChatGPTの音声会話機能に関するよくある質問に答えていきます。
ChatGPTの音声会話機能はいつから使える?
ChatGPTの音声会話機能は、すでに利用可能です。
音声会話機能がリリースされた2023年9月時点では、有料会員のみでした。しかし、2023年11月に無料会員にも解放されました。
そのため、音声会話機能は誰でも利用できる状態になっています。
ChatGPTの音声会話機能は日本語にも対応している?
ChatGPTの音声会話機能は、日本語に対応しています。日本語で質問をすると、日本語で返答してくれます。
ChatGPTは、使用する言語の設定が可能です。日本語で話す場合は、「優先言語」を日本語に設定すると認識精度が向上します。
ChatGPTの音声会話機能に制限はある?
ChatGPTのアプリでは、音声会話機能自体に制限はありませんが、無料プランで利用する場合は各種の制限があります。主な制限は以下の通りです。
- 最新のGPT-4oの利用は1時間に約10回まで
- 一度に処理可能な文字数は約5,000文字
利用回数を超えるとGPT-4oは使用できなくなり、GPT-3.5に切り替わります。
GPT-3.5は回答速度が遅くなり、回答精度も落ちてしまいます。
有料プランに加入すれば、回数制限が緩和されるので、利用頻度が高い人は有料プランを検討してください。
ChatGPTの音声会話機能はmacで使える?
ChatGPTの音声会話機能は、macで使えます。
2024年6月に、mac向けのChatGPTデスクトップアプリの提供が開始されたためです。
ChatGPTのデスクトップアプリは、OpenAI社のダウンロードページからインストールしてください。
モバイル端末のアプリと同じく、右下のヘッドホンアイコンから音声会話機能を起動できます。
ChatGPTの音声会話機能は有料?
ChatGPTの音声会話機能は、リリース当初は有料会員のみに限定されていました。
しかし、現在では無料会員でも利用可能です。
まとめ
ChatGPTの音声会話機能は、テキストベースのチャットではなく、音声で会話をしながら質問できる機能です。基本的にはモバイル端末のアプリで利用可能ですが、PCでもChromeの拡張機能をインストールすれば利用できます。
音声会話機能は、以下のようなシーンで活躍します。
- リサーチ作業
- 文章の校正、要約
- 英会話の練習
- アイディア出し
音声会話機能を利用できない場合は、音量がミュートになっていないか確認してください。また、ChatGPTにアクセスが集中していると、負荷を軽減するために、質問ができなくなります。時間帯を変えて、再び試すといいでしょう。
ChatGPTの音声会話機能は、テキストを入力しなくても、手軽に質問ができる機能です。ビジネスやプライベートのさまざまなシーンで活用してください。
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